サルミアッキの有効な利用法を考えてみる。
フィンランドのことを調べていくにあたり、「世界一まずい飴」という名目で必ず出てくるサルミアッキ。
飴というか、感触はハードグミに近く、嗅いでみると薬品臭に近い独特な匂いがします。ですが、何より特徴的なのはこの色ではないでしょうか。
真っ黒です。
コーラ味のグミは結構よく見るとは思いますが、あの茶色の色味を軽く超える黒さ。
光沢のある炭のようにも見えます。
問題の味ですが、「まずい」と一言で済まされてもどういう方向のまずさなのかがわかりません。
食べてみた方の感想を一通りみてみると、皆さん共通して
・見た目はゴム
・タイヤを食べているような感じ
・甘さから徐々に苦み、しょっぱさが出てくる。更に口内で溶けてくると薬の匂いが強くなる。
というおおよそ食べ物に使われない様な単語がよくでてきます。
私も家に残っていたサルミアッキを久しぶりに口に入れてみましたが、(食べたとは言ってない。)
やっぱりタイヤの味と、小学生の頃廃タイヤで出来てる遊具で遊んだ時の匂いがしました。
個人的意見ですが、古タイヤに甘みを少し足した味が一番しっくりくるのではないでしょうか。
そもそも何からできているのか
あまり深く考えていませんでしたが、そもそもどうやってこのお菓子を作ったのかが少し気になり始めたので、ちょっと掘り下げてみます。
他の市販のお菓子でもそうですが、食品には必ず原材料が表示されています。
クッキー等のポピュラーなお菓子なら原材料表示を見るだけで、大体どんな材料を入れてるか把握できるので、自分でも再現して作れたりもします。
有名なカン〇リーマ〇ムも原材料見るとあんこが入っていたりするので、サルミアッキもかなり意外なものが入っているはず。
しかし、今手元にあるサルミアッキはフィンランドから直接お土産で頂いたものの為、
原材料表示がすべて英語。ちょっと読めないので調べてみることに。
原材料
まあ飴なので当然砂糖やガム系は当然入ってますよね。
リコリスが気になってなんなのか調べてみたら甘草(カンゾウ)のことでした。
ハーブとしても使いますし漢方とかでもよく耳にする名前ですね。
しかし気になる点が一つ。
塩化アンモニウムってなんぞ。
意外なものが入ってるとは思いましたがだいぶ予想外なものが出てきました。
塩酸とアンモニアを反応させてつくるとのことですが、この二つの薬品、
かなり取り扱い注意だったはず。刺激臭とか大丈夫なのかと考えましたが、
特徴:無臭で、無色の結晶または白色粉末。舐めると塩味がする。
出典元:Wikipedia
だそうですので、とりあえず安心。
あまり食品添加物には使わない素材ってことだけは確かなようです。
食塩も入っているあたり、日本にも塩飴とかはありますけどサルミアッキは甘さよりも塩っ気を求めすぎな気もしますね。
新しい使い道はあるのか。
塩化アンモニウムの話はさておき、原材料をみてわかったことが一つあります。
それは原材料が薬に近いという点。さっきも少し言いましたが、甘草は古くから生薬、
漢方としても使われており、主に鎮痛作用があるそうです。
ということは、通称世界一まずい「飴」ですので、その用途にのっとって
「のど飴」として使えるのではないでしょうか。
罰ゲーム用に買ったはいいけど食べられなくて保管している方は風邪を引いたときに
ぜひご活用ください!